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エアライン・アライアンス(航空連合)
世界の航空会社は、航空会社間でエアライン・アライアンス(航空連合)をつくり、同一航空連合内での、コードシェア便*の相互乗り入れや、乗り継ぎ空港での手続きの簡略化、マイレージプログラムの相互利用、上級会員向け空港ラウンジサービスの共有などの業務提携を実施しています。
*他社運航便のコード(便名)をシェア(分ける)するフライトのこと。厳密には、「共同運航便」(複数の航空会社から客室乗務員を出し合い、サービスの内容も持ち寄って一つのフライトを運航する形態)とは異なる。
●航空会社側のメリット
エアライン・アライアンスは、航空会社側に次のようなメリットがあります。
- 乗客の少ない路線をコードシェア便で代替することで自社ネットワークを拡大
- 業務のコスト削減と搭乗率の増加
- 顧客の囲い込み
●旅客側のメリット
旅客側のメリットとしては、- フライトマイル獲得の機会拡大:提携航空会社のフライトでもマイルが貯まる!
- マイレージプログラムの分散を避けて、マイルが効率良く貯まる!
- 特典航空券が利用できる地域が拡大
- 上級会員向けサービスの利用拡大:
一つのFFPで上級会員になれば、提携航空会社の空港ラウンジも利用できるほか、優先搭乗や預け入れ手荷物の優遇などを利用できます。
という点があげられます。
■アライアンスにいち早く加盟したANAと加盟を渋ったJAL
例えば、ANAマイレージクラブ会員は、ANAでのフライトはもちろん、ユナイテッド航空やルフトハンザ航空といった同一連合内の他社便でもANAマイレージクラブのフライトマイルとして加算が可能です。このため、ANAが就航していない地域でのフライトでも、ANAマイルを獲得することができます。
また、貯まったANAマイルを、ユナイテッド航空やルフトハンザ航空といった同一連合内の他社の特典航空券(無料航空券や無料アップグレード)に交換することもできます。
このように、アライアンス加盟は自社ネットワーク拡大に大きな役割を果たします。
そのため、国際就航路線網において、JALに太刀打ちできないANAは、世界初の本格的な航空連合として1997年に設立されたスターアライアンスに、1999年の時点でいち早く加盟しています。
その一方、日本人の主要な渡航先をカバーするグローバルな路線網を自前で築いているJALは、航空連合に加盟するメリットは少ないと判断したため、JALの航空連合への正式加盟は2007年にようやく実現しました。
3つのエアライン・アライアンス
2018年現在、世界の航空連合として、「スターアライアンス」(日本からは全日空が参加)、「ワンワールド」(日本からは日本航空が参加)、「スカイチーム」の三つのアライアンスがあります。
エアライン・アライアンス内では、マイルの獲得(※)・利用を共有することができますので、航空会社FFP選びでは、エアライン・アライアンスは第一番目の要チェック事項です。
具体的には、各エアライン・アライアンスから自分に最も適した航空会社FFPをそれぞれ一つずつ選択することをオススメします。航空会社マイレージプログラムの選び方はこちら≫
※同一アライアンスに加盟する提携航空会社のフライトであっても、同一アライアンスに加盟していない航空会社の機材によるコードシェア便は、通常マイレージ加算対象外になります。
たとえば、ANAマイレージクラブ(スターアライアンス加盟)会員は、スターアライアンス加盟のアシアナ航空のフライトでも、ANAマイルを獲得できます。ところが、スターアライアンス非加盟の航空会社(例えばカンタス航空)の機材によるコードシェア便の場合、アシアナ航空の便名がついていたとしても、マイレージ加算の対象とはなりません。
【最終更新日:2021年5月18日】
スターアライアンス(Star Alliance) | |
加盟26社、毎日18,400便就航。195カ国1,300空港、空港ラウンジ数1,000ヵ所以上 1997年5月設立。年間搭乗者数61,819万人。 公式サイト>> |
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参加メンバー ※2015年7月現在 | |
アジア・ オセアニア |
全日空(NH)、アシアナ航空(OZ)、中国国際航空(CA)、シンガポール航空(SQ)、 タイ国際航空(TG)、ニュージーランド航空(NZ)、深セン航空(ZH)、エバー航空(BR)、エア・インディア(AI) 《コネクティング・パートナー》吉祥航空、タイスマイル |
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北米 | エア・カナダ(AC)、ユナイテッド航空(UA) |
中南米 | アビアンカ航空(AV)、コパ航空(CM) |
ヨーロッパ | オーストリア航空(OS)、ルフトハンザドイツ航空(LH)、スカンジナビア航空(SK)、スイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)、LOTポーランド航空(LO)、TAPポルトガル航空(TP)、ブリュッセル航空(SN)、クロアチア航空(OU)、エーゲ航空(A3) |
中東・アフリカ | 南アフリカ航空(SA)、エチオピア航空(ET) トルコ航空(TK)、エジプト航空(MS) |
スカイチーム(Sky Team) | |
加盟19社。毎日15,445便以上運航、170ヵ国以上、就航都市1,036都市、ラウンジ数790ヵ所以上 2000年6月設立。年間旅客数6億7,600万人。 >>公式サイト |
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参加メンバー ※2021年5月現在 | |
アジア・ オセアニア |
大韓航空(KE)、ベトナム航空(VN)、中国東方航空(MU) チャイナ・エアライン(CI)、廈門航空(MF)、ガルーダ・インドネシア航空(GA) |
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北米 | デルタ航空(DL) |
中南米 | アエロメヒコ航空(AM)、アルゼンチン航空(AR) |
ヨーロッパ | エールフランス航空(AF)、KLM オランダ航空(KL)、アリタリア航空(AZ)、アエロフロート・ロシア航空(SU)、CSAチェコ航空(OK)、エア・ヨーロッパ(UX)、ルーマニア・タロム航空(RO) |
中東・アフリカ | ケニヤ航空(KQ)、ミドル・イースト航空(ME)、サウディア(SV) |
ワンワールド(oneworld) | |
加盟14社、毎日約13,000便以上運航、約170カ国1,000都市以上、空港ラウンジ約650ヵ所 1999年2月設立。年間旅客数50,698万人。 >>公式サイト |
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参加メンバー ※2021年5月現在 | |
アジア・ オセアニア |
キャセイパシフィック航空(CX)、日本航空(JL)、マレーシア航空(MH)、カンタス航空(QF)、 スリランカ航空(UL) フィジー・エアウェイズ(※Connectパートナー) |
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北米 | アメリカン航空(AA)、アラスカ航空(AS)、アメリカン・イーグル航空(MQ※アメリカン航空系列会社) |
中南米 | |
ヨーロッパ | ブリティシュ・エアウェイズ(BA)、フィンエアー(AY)、 イベリア・スペイン航空(IB)、ロシアS7航空(S7) |
中東・アフリカ | ロイヤル・ヨルダン航空(RJ)、カタール航空(QR)、ロイヤル・エア・モロッコ |
航空会社2レターコード |
SA=スターアライアンス、ST=スカイチーム AA=アメリカン航空 |