マイレージプログラムの選び方
マイレージプログラム(航空会社FFP)選びのポイントは、1.自社運航路線網、2.マイルの貯めやすさ、3、特典利用に必要なマイル数です。
このうち、1番目のポイントとしてあげた「自社運航路線網」は、「マイルの貯めやすさ」ならびに「特典利用に必要なマイル数」にも大きな影響を及ぼしてきます。なぜ、「自社運航路線網」なのかですが、たとえば、ANAマイラーが他社の機材によるコードシェア便をANA便名で搭乗した場合、そのフライトは、提携航空会社への搭乗とみなされるため、マイル加算率が低くなります。また、特典航空券の利用においても、コードシェア便でのフライトはアップグレード特典の対象にならない場合もあります。
したがって、留学や海外出張、海外赴任などでフライト区域が限られる方の場合、自分が必要とする区域に自社運航の路線網をもっているかどうかを見るのは航空マイレージプログラム選びの鉄則です。
■陸マイラーの場合
ところが、日常のフライト機会はほとんどなく、もっぱらクレジットカードのポイント移行などで陸マイルを稼ぎ、特典航空券での海外旅行を目指すという陸マイラーの方は、この鉄則からちょっとはずれます。自分が生活上必要とする特定区間がないわけですから、自社路線網を重視する理由がトーンダウンする一方、日常生活での「マイルの貯めやすさ」を重視することになります。
この場合、航空マイレージ提携カードなど、マイル移行率が高いポイントプログラムをもつクレジットカードと提携している航空会社のいずれかを選ぶという観点も出てきます。
なお、現実的なアドバイスとしては、航空アライアンスごとに、それぞれ一つずつ自分にとって最適なFFPに入会しておくことをオススメします。
そして、主に活用するFFPは、JALやANAなど獲得マイレージに有効期限があるものであってもいいのですが、メインではないFFPはマイレージに有効期限がないものを選んでおくようにしましょう。
これらの観点を踏まえながら、具体的なマイレージプログラム選びに入っていきましょう。
1.生活の重心はどこですか?
自社路線網の鉄則からいえば、自分の生活基盤と一致する路線網をもつ(なるべくハブ空港をもつ)航空会社がオススメということになります。多くの自社路線網と顧客がいる国向けには、航空会社はそれだけ自社FFP提携店舗網の拡大に投資しますし、顧客囲い込みのより積極的なアプローチとして、航空マイレージ提携クレジットカードも発行しています。この路線網やFFP提携店網は、海外居住か国内在住かで大きく変わってきます。●海外在住の方
留学や海外赴任などで海外に在住されている方の場合、在住国と日本との間に路線をもつ当地の航空会社が第一の選択肢でしょう。とくに、在住国が米国やカナダなどのような大きな国の場合は、該当国の航空会社FFPはオススメです。なぜなら、いずれの航空会社も自国内の特典航空券は10,000〜25,000マイルに設定しますが、大きな国であればあるほど、飛行機の重要性は高くなると同時に、固定された必要マイル数のおトク度が増すからです。逆に小さい国の場合、バスや列車での移動でも時間的な差が少ないため、国内での特典航空券の魅力は薄いといえます。なお、海外在住予定が2年未満で、なおかつJALやANAが当地国への自社路線を持っているという場合は、JALやANAのオススメ度は上がってきます。
●国内在住の方
2010年5月現在、国内の主要6国際空港発着の自社運航路線網は、JALグループ(日本航空とJALウェイズを合わせて55路線)がダントツの1位、ANAグループ(36路線)が2位、デルタ航空(25路線)が3位と続きます。なお、JALグループは、不採算路線からの撤退計画を発表していますので、今後、JALグループと、ANA、デルタ航空の自社運航路線網の差はもう少し縮まることが確定しています。デルタ航空以下、大韓航空(18路線)、中国東方航空(19路線)、中国国際航空(16路線)、中国南方航空(14路線)が第2グループを形成しています。これらのうち、中国系航空3社の就航路線は、いずれも中国の都市に集中しています。大韓航空は、主要6空港のほか、9つの地方空港とソウル仁川を結ぶ路線をもっており、日本発着の自社路線数は合計28に上ります。
続く、第3グループには、アシアナ航空(9路線)、チャイナエアライン(7路線)、キャセイパシフィック(8路線)、ベトナム航空(7路線)、ユナイテッド航空(8路線)、コンチネンタル航空グループ(8路線)が入ります。このうち、ユナイテッド航空とコンチネンタル航空は、すでに経営統合を発表しています。今後誕生する新ユナイテッド航空は、単純計算で自社16路線を有することになり、日本在住者にとって、その魅力は大きくアップするといえるでしょう。
その他、アメリカン航空(4路線)、タイ国際航空(5路線)は、自社運航の路線数は少ないものの、他社運航のコードシェア便路線を含めた路線網は、それぞれ20、12路線と大きく、ですから、メインのを続く第4グループにはtouアシアナ航空、中国東方航空、キャセイパシフィック、コンチネンタル航空グループ、シンガポール航空、タイ国際航空などが入ります。
ヨーロッパ系航空会社では、エールフランス航空とルフトハンザ航空が、他社よりも若干便数が多いです。エールフランス航空はKLMオランダ航空と経営統合しているため、マイレージプログラム面では、ルフトハンザ航空よりもやや有利といえば有利ですが、日本発着便については、欧州系航空はいずれも自国と日本とを結ぶ路線しか開設していないので、あえて欧州系航空FFPを選ぶという場合、フランスならエールフランス、ドイツならルフトハンザ、オランダならKLM、イギリスならブリティッシュ・エアウェイズもしくはヴァージン・アトランティック、イタリアならアリタリアで選ぶほかはないでしょう。 詳細>>主要航空の日本発着数
★日本在住者に、オススメのFFPは?
日本在住者にとって、一番マイレージを貯めやすく、特典利用でも有利なFFPは、ズバリ、
ワンワールド加盟航空:JALマイレージバンク
スターアライアンス加盟航空:ANAマイレージクラブ/ユナイテッド「マイレージ・プラス」
スカイチーム加盟航空:デルタ「スカイマイル」
です。
その理由の一例は、
欧州系航空会社:日欧間の特典利用の必要マイル数が70,000〜80,000で不利(JAL/ANAだと同区間は、55,000マイル)
韓国系航空会社:日韓間の特典利用の必要マイル数が30,000〜35,000マイルで不利(JAL/ANAだと同区間は、15,000マイル)
アジア系航空会社:
キャセイパシフィックの場合:
東京-香港間35,000マイル。(JAL/ANAは35,000マイル、米系航空は20,000〜25,000マイル)
東京ークアラルンプール間(JAL利用)45,000マイル。(JAL/ANAは35,000マイル)
東京-ソウル間(JAL利用)25,000マイル。(JAL/ANAは15,000マイル)
シンガポール航空の場合:
日本-アジア間:40,000マイル(ネット申込なら34,000マイル)、同区間JAL/ANAは35,000マイル、米系航空は20,000〜25,000マイル。
と、アジア系・欧州系航空会社は概ね、航空会社の拠点-日本間の特典利用に必要なマイル数が大きく、不利だからです。
■地方空港を利用されるなら、JALかANAです
外資系提携航空会社のマイルをANA/JALの地方空港-海外空港路線の無料航空券に交換する場合、地方空港-成田・関空間の国内移動分についても別途15,000マイルがチャージされますが、JALのマイレージプログラム会員の場合、24時間以内の乗り継ぎを条件に国内移動分についてはチャージされません。ANAは全旅程のマイル数から必要マイル数が計算されるのでリーズナブルです。地方空港を利用するなら、その空港に路線を持っているANAもしくはJALのいずれを選択しておくのが賢明でしょう。
ケーススタディ
マイレージプログラムの選択は、旅行頻度などそれぞれのライフスタイルによって異なります。以下のケースから選択しましょう。1. 海外旅行では、地方空港を利用する
→→ANA/JALマイレージプログラムがオススメ★理由★
ANAマイレージクラブやJALマイレージバンクのマイレージを海外渡航航空券に交換する場合、地方空港発着であっても、JALは国内区間分のマイル減算はなく、ANAもマイル計算がリーズナブルです。※
ところが、外資系航空会社のマイル特典で、国内地方空港発着(JAL/ANA利用)の海外渡航航空券を発行してもらう場合、国内路線分15,000マイルが余分にチャージされてしまうため、地方空港を利用される方にとっては不利なわけです。
なお、海外旅行にあまり行かない方あるいは長距離旅行をしない方でも、JALマイレージバンクおよびANAマイレージクラブなら、提携クレジットカード利用でもマイルの貯まります。
>>ANAマイレージクラブ.・JALマイレージバンクの徹底比較
2. 海外旅行頻度が多い、片道5000マイル超の旅行機会がある
→→米国系マイレージプログラムもしくは(日系・外資系を問わず)航空系マイレージ提携カードがオススメ★理由★
外資系航空会社の場合、エコノミークラスの格安航空券を利用しても、マイルが100%加算されるため、一回の旅行でも多くのマイルが獲得できます。
例えば、東京-NY間の格安航空券往復の場合、ANA・JALだと6,737マイル獲得にとどまりますが、外資系なら13,474マイル獲得できます。6,737マイルというと通常、マイレージプログラム提携店舗もしくは提携クレジットカードで673,700円分のショッピングをしてようやく獲得できるマイル数です。
くわえて、米国系の場合、ボーナスマイルキャンペーンを定期的に行っています(UAのボーナスキャンペーン、デルタ航空のボーナスマイルキャンペーン)。この13,474マイルに加え、仮に2,000ボーナスマイルを得るならば、すでに15,000マイル超になり、日本国内もしくは日韓の往復チケットがゲットできてしまいます!
さらに、マイレージプログラム提携クレジットカードならば、マイレージプログラム提携店舗以外でのカード利用でも100円=1マイルがつくので、ますます大きなマイルが期待できます。
>>マイレージプログラム提携カード比較
ただし、マイレージプログラムでのフライトマイル加算では外資系に劣るANA/JALも、ANAカード/JALカードなら飛行機搭乗によるマイル加算の弱さを補うフライトボーナスマイルなどのサービスを提供しています。
>>ANA・JALマイレージプログラムの徹底比較
3. 海外旅行頻度は少ない、アジアへ旅行するぐらい
→→ANA/JALのマイレージプログラムがオススメ★理由★
近距離旅行では飛行機搭乗によるマイル加算は期待できないため、フライトマイルに強い外資系マイレージプログラムの長所は生かされません。したがって、日常生活の中でどれだけマイル獲得できるかがより重要になります。ANAマイレージクラブとJALマイレージバンクは、外資系マイレージプログラムに比べて、ショッピングでのボーナスマイルがもらえる提携店舗数が多い上、クレジットカードのポイントプログラムをはじめ各種ポイントプログラムからのポイント移行パートナーも多数あります。
そのため、クレジットカードなどのポイントプログラムで貯まったポイントを気が向いたときにマイレージ移行するという融通性があります。なお、外資系ではデルタ航空「スカイマイル」もネットマイル経由でマイル移行できます。
ANA/JALマイレージプログラムでマイル獲得に特化するならば、やはりANAカード/JALカードがオススメです。これらのカードはいずれも入会時に数千マイル単位のボーナスが加算されるなど、ボーナスマイル制度も豊富です。また提携店舗での利用を問わず、提携カード利用するだけで、100円=最低1マイルが加算されます。提携店舗でのカード利用だと、それに上乗せしてマイルが加算されることになるのでマイルが貯まりやすいのです。
>>ANAマイレージクラブ・JALマイレージバンクの徹底比較
4.家族で海外旅行する機会がある
→→JALカード、ANAカード、デルタ航空、もしくは韓国系航空のマイレージプログラムがオススメ★理由★
家族間でマイルを統合することも可能であるため。
家族で旅行する機会が多い方の場合、たとえ提携カードを利用したとしても、家族全員のマイル口座を3年以内に、それぞれ特典利用に必要なマイル数にまで増やすことは大変困難です。ほぼ不可能といっていいでしょう。
すると、JAL/ANAでは、マイルは3年間で失効してしまうわけですから、通常はアウトです。ところが、外資系航空会社FFPなら、24ヶ月年(DL)もしくは18ヶ月(UA、CO、AA、AF、KLなど)に一度、フライトやマイル購入あるいは提携クレジットカードなどでマイル獲得さえしておけば、マイル失効することはありません。
ところで、手数料なしで、家族間(あるいは友人間)でマイルをまとめることができる航空会社に、大韓航空、アシアナ航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、シンガポール航空があります。これらの航空会社ならば、家族単位で貯まったマイルを無駄にしてしまうことがありません。
とくに注目なのは、マイルが無条件に無期限有効な韓国系航空2社です。(シンガポール航空はマイル有効期限が3年+延長1年しかないというデメリットあり)※大韓航空は2008年7月1日搭乗分よりマイレージ有効期限が5年間になります。
ただし、これらの航空会社は、特典利用に必要なマイル数で、米国系や日系航空会社に劣りますので、一概にオススメできるものでもありません。
そこで、家族で海外旅行する機会がある方にオススメなのは、フライトマイルが最もたまりやすく、かつマイル無期限有効+会員間でマイル譲渡も可能なデルタ航空「スカイマイル」です。
なお、JALマイラーならびにANAマイラーの方なら、JALカードならびにANAカードへの入会は必須です。これらのカードは、家族間のマイル合算を可能にしてくれる限定特典を備えており、それだけでも入会しておく価値が十分にあります。
※ユナイテッド航空も定期的に、マイル譲渡のキャンペーン期間を設定しています。
>>デルタ航空「スカイマイル」の詳細情報
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